オペラを聴きたくて!
新しい事を始めたい考えていた訳だが、思い立ってカルチャースクールのオペラに関する講座に行ってみた。
昨年から急にオペラへの関心が高まったため。
有料放送にてメトロポリタン・オペラ(以下、MET)のライヴ映像を放送していたので、興味のある主題を録り溜めて観ている。
録画とはいえ、歌手の声量が素晴らしいと思ったし、モダンな演出のものが多く、面白い。
だが、その魅力を言葉で表現出来ない……
そのための知識が欲しくなった。
講義内容はオペラの指揮者についてだった。
今回はヴェルディ指揮者について。
現在活躍されている指揮者の特徴や傾向がその内容だった。
知らなかったのは、最近の指揮者はオールマイティーに様々な作曲家を指揮す るとの事。
以前は特定の作曲家に特化するものだったようだ。
今年はヴェルディ/ワーグナー・イヤー(2人とも1813年生)であるそう。
そのため彼らの作品上演が多いようだ。
ヴェルディでは『ドン・カルロス』など。
今回はヴェルディの話が中心だったが、ワーグナーの話題も少し…
講義の余談に、METのワーグナー『ニーベルングの指輪』のCD(音楽)がイマイチ、と先生はおっしゃられた…
それはあまりの超大作なので少しずつ見ようと録り溜めてあるものの1つのようだ……先生曰く、映像を伴えば気になるものではないとの事。
これはMETの試みで、ワーグナー自身すらできなかったという神話の世界を舞台で完全に表現するというもの。壮大な企画だ…
オペラ史上最大の叙事詩『ニーベルングの指環』4部作をシルク・ドゥ・ソレイユを手がける“映像の魔術師”ロベール・ルパージュのが演出した。
『ニーベルングの指輪』は北欧神話がモティーフだし、言わずもがな『指輪物語』にも影響を与えているので、私はやはり観ておきたい。
それにしても…
私はこのままで良いのか。(反語)
世界一美しい図書館と言われるザンクト・ガレン修道院図書館の入り口にはギリシャ語で‘プシヒス・イアトゥリオン(魂の病院)’というプレートが掲げられている。
教養がないことは心の病と考えられ、図書館はそれを癒す場所だったためだ。
だが、あらゆる図書が無意味であると笑い飛ばしたのはセルバンテス『ドン・キホーテ』だ。
真に満ち足りた人生を歩みたいと考えた老博士が悪魔と契約し、己の欲望に従って行動するが最後に己の知識を世に広めたいと思い至る、ゲーテ『ファウスト』。
どちらも知識とは実践、現実社会に貢献してこそ活かされる事を示唆している。
果たして世のために活かせるのか、私にあるのはムダ知識……
講座は面白いので続けたいが…
春になったら別の事を習いたいとも考えている。