スターバックスの人魚
スクールのクラスメイトから、スターバックスのアニバーサリーデザインが、私好みだと…
本当に。
アニバーサリーブレンドのコーヒー豆が発売され、その関連グッズ、タンブラーとマグカップが出ていました。
あまり食器とか、買い集めていないのですが、このマグカップは欲しくなり、買いました。
伝統を感じさせる古典風味のイラストに、ブロンズ箔が施された、豪華な印象を受けるマグカップ。
タンブラーよりは此方の方が風情を感じさせたので。
スタバのロゴは二尾の人魚(seiren)がモティーフでした。今のロゴからは人魚だとは分かり辛いですね……
以前は全身が表された人魚をロゴとして使っていたようです。当時のロゴは“デザイン”するものではなかったからでしょう。
１６世紀の北欧の木版画から見つけてきて、商標にしたものです。
しかし、 「胸をあらわにして二つの尾を左右に広げている人魚の姿が、裸の女性が足を開いているように見えてよくないとの理由で、１９９２年に現在の上半身と尾の先だけのセイレンに変わったのだそうです(スターバックスの社名とロゴより引用)」
先日“人魚考”などと銘打ったものも書きましたが…
近現代の絵画の影響もあってか、人魚の尾は1つと思われがちですが、中世の人魚は２つの尾を持っているものが多くあります。
二尾の人魚は、再生や豊饒の象徴であるようです。
その美しい歌声で人々を魅了した人魚は、コーヒーの香りに変わったようです。
…私にはセイレーン(人魚)の歌声、姿も、創作のインスピレーションを刺激します。ギリシアのスフィンクスと同じく、ミューズ(芸術の女神)。
19世紀頃からでしょうか…カフェはアーティスト、クリエイターの憩いの場となり、それを意識しているでしょう、スターバックス。創業当時から、そういった意思があったのでしょうか？
最近、アメリカのスターバックスの店舗が多く閉鎖したり、それに対する抗議の声も上がったりしている……
日本では、どうなるのかしら？
