スカイ・クロラ

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JUGEMテーマ:映画の感想

『スカイ・クロラ』公式サイト

遅ればせながら、ようやく観に行きました。
『スカイ・クロラ』

完全な平和が実現した世界で、大人たちが作った「ショーとしての戦争」。
そこで生きることを定められた子供たちがいる。

人々は“キルドレ”と呼んだ。

私は、好みの映画でした。
感想――を書こうと思いますが、前提として、私は原作の小説を読んでいないこと、押井守氏の映画が好みであることも、言って置きます。

冒頭のシーンから、惹き込まれます。
空中戦の中、“ティーチャー”と呼ばれる黒豹を描いた機体に撃墜されるシーン。制御不能になった機体から脱出したパイロットをも性格に撃ち抜くという、無情さ、厳しさ……

押井守氏の映画は、だいたい見ていますが、この映画はそこまで“押井映画”になっていないと思います。
わざとらしくバセットハウンドが出てきたり、3作前の“イノセンス”を彷彿させるオルゴールが出てきたり。
見ている人にわかり易くしようとしていると思いました。

CGで描かれた背景は、非常にリアルでありながら仮想である――
空の、雲の描写が、私の頭にも掛かる、漠然とした霧の様でもあります。

荒涼としたアイルランドの自然の情景と、“Avalon”にもステージとしたポーランドの街並み。対照的な印象と共に、淡々とした“日常”を送るキルドレ達。しかし“戦闘”となると、その印象は変わる。
興奮した時の息遣いがして、眼が辺りを伺う――
物語の中でも『心を空に置いてきている』と言われていますが、それが如実に表れる描写でした。

思えば、この映画で彼らが乗っている戦闘機は、レーダー等のハイテク機器が付いた物ではない前世紀の戦闘機。
敵を視認し、手動で(機械で補正されない)誘導弾(ミサイル)を発射している。

これは押井氏の映画“Avalon”の小説版にもありましたが、『これ以上の装備は戦闘から現実感を失わせる』を思い出されました。
ただミサイルを打ち合うだけの戦闘では“シミュレーション”でしかなく、人の死は漠然としたものになってしまう……

思春期の姿のまま生きる“キルドレ”達。
どこか淡々としている様にも思えましたが、私も以前は考えていた生と死の苦悩をふと、思い出しました。

そして象徴的に語られる“癖”それは日常の変わらない風景、行動――

私達はキルドレで無くとも、これには想う事があるのでは?
カフェ等に入って、いつも選んでしまう飲み物・食べ物。
誰もがふとやってしまう事象。

一つ一つの動作に、ドキッとさせられるものがあるのです。

後、“ティーチャー”にはきっと誰か指摘していると思いますが「エディプス・コンプレックス」を連想させられたり。

色々書きたいのですが、疲労等からこの位に…
原作小説も読みたくなりました。

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