東北地方太平洋沖地震

白黒イラスト素材【シルエットAC】
JUGEMテーマ:アートを考える

東北地方太平洋沖地震と名付けられたという今回の震災。

3/11
15:30頃地震発生。
家族と連絡を取ろうにも、電話は通じず、メールとSNSサイトが速報性と安否確認で有効だった。

首都圏の交通網が完全に停止し、よく想定された“帰宅困難者”が現実のものとなった。
私は会社の人のご好意で車に乗せてもらい、都内の祖父母の家の近くまで送って頂けた。
しかし渋滞の影響で着いたのは深夜近かった。
祖母と連絡がつかず心配だったが、無事だった。
家具の転倒を危惧したが、特に無かった。
一先ず安心。
都内のコンビニから食料と携帯電話の充電池が真っ先に無くなっていった。
食事はあるもので簡単に済ませた。

深夜も余震が続き、落ち着かない夜を過ごす。

3/12
周辺の電気・ガスが止まっていない事に安心する。
テレビ局はどこも被害状況を報道している。
甚大な被害に驚愕し、それらが津波によるものであった事に衝撃を受ける。
友人の結婚式があった。
中止になるかと心配だったが、式は開かれ、二次会に行った。
こんな時だからこそ、返って嬉しかった。
友人達が無事であること、結婚という喜ばしい出来事に。

3/13
昨日に引き続く、被害状況の報道に気落ちする。
原発が危険な状況であるとの報道に不安もあり、気が滅入る。
12日の節電、需給逼迫による計画停電がツィッターから「ヤシマ作戦」とされている事が笑いを誘う。

UN NERV ヤシマ作戦(非公式)

『ヤシマ作戦(非公式)』
http://yashima.me/
『新世紀エヴァンゲリオン』にて日本中から電力を集めるために大停電になる作戦名。
アニメが一致団結の力の元となったのだろうか。
こうしたことが影響したのかはわからないが、12日の節電効果はあったと聞く。
明日も非常事態が続く。


ふと、渋谷・松濤美術館の展覧会が思い出された。
【過去日記】大正イマジュリィの世界 デザインとイラストレーションのモダーンズ

そこでは『震災のイマジュリィ』と題された章立てが設けられ、夢二の作品をはじめとする関東大震災時のデザインが紹介されていた。

竹久夢二

‘憂いのある美人画を描いた竹久夢二は、関東大震災について多くのスケッチや文章を残していた。その開始の早さや量は、どんな画家よりも抜き出ていた’という。
関東大震災では日本画・洋画・版画・浮世絵など様々な画家が震災画を残している。それらは“廃墟という「風景」を描く”か“そこで営む「人間」を描く”かに分かれる。夢二は後者。

速報性、状況を伝えるヴィジュアルとしての当時のアート。
では、今のアートに出来る事は何かと考えてしまう。
悲惨な現実を記録するものか、人に希望を与えるものか……
某イラストコミュニティサイトでは「震災」のタグが付いているものを見受けたが、まだ散漫としている。

蕗谷虹児《復興の女神》

もう一枚、関東大震災の絵をご紹介。
復興の女神が来るのはまだ早いかもしれない。

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