紅葉の茶会

本年も参加した紅葉の茶会。
一昨日の大雨で紅葉も散ってしまっているのでは、と心配だったが、木々は様々に色付いていた。

香席は源氏香。
五つの香の中で、どれが同じかを当てる。

記紙には出香の順に従い、右から縦線を五本ひき、同香があれば上を結び香図を書く。

今回は最初の包と最後の包が同じと判断。

その香図は「幻」
初めて稽古では無い席で当てた。
嬉しい。
当てた人はその記録紙を頂ける。
しかし私より上席の方がお当たりになられたので、記録紙はその方に。

その答えのように記録紙は幻のように私の前から消えていった…

最後に入ったお抹茶のお席は、心安らぐものだった。
釈迦が悟りを開いた日だという十二月八日にちなんで、“説法”にちなんだものだった。
彗可が雪中達磨に腕を断って、 ようやく入室を許されたという不惜身命の求道物語の掛け軸、捻華微笑に因んだ生け花。般若心教。
入室した際、寺や信仰の場に入ったような雰囲気があった。
器や設えられた品々にそういったものから、そうしたものが伝わってきたようだった。