浅草三社祭

白黒イラスト素材【シルエットAC】
JUGEMテーマ:神社仏閣

 最近再びリアルタイムでは無い日記。

浅草三社祭最終日に行ってきました。

昼過ぎに出掛けたので、神輿を見て、浅草詣をする位しか出来ないであろうと思っていたのですが、充実した1日でした。

既に神輿は浅草の街を練り歩いていました。

神輿

今年は神輿に乗るような、不届きな輩はいなかったよう。
後から聞いたのですが、「神輿に乗る輩がいたら、次回の三社祭禁止」令が出ていたようですね。

人の多い雷門。
向かって左側の柱の側に人だかりが。
何かと思って見てみると、猫が一匹。日向ぼっこをして寝ている。

浅草の眠り猫

その姿がまるで日光の眠り猫のようだった。
私も他の人と同じくケータイカメラを向けていた。
警戒を怠らず眠る猫。浅草守護の一端を担うのか。

その後、浅草寺を詣で、浅草神社と稲荷さんを詣で、さてお茶でもしようかと考えていた所、普段閉められている神楽殿が開かれていた。
そこで奉納舞踏があるとの事。
『奉納舞三社祭吉例くみ踊り』
東京浅草組合芸妓衆
http://www.asakusageisha.com/
ふと先日書いた『鴨川ホルモー』を思い出した。巫女では無い、芸妓さんが行うという事に、浅草の土地柄を見たと思う。
聖と俗が入り交じる魔都・浅草。
信仰の場所であり、花街でもある浅草。
そんな場所だからこそ、と言うべきか。

東京浅草組合

芸妓さんの舞を間近に見るのは初めてだった。
花、藤、柳組の三組の芸妓衆。
若い方からベテランまで。
舞う芸妓衆に魅せられ、聞こえてくる悲恋、情念、恋の歌。世の無情。

続いて日本太鼓連盟による演奏。
http://www.nippon-taiko.or.jp/
撥が飛んできても構わない。最前列で観賞。
太鼓の震動を間近に感じたのは久しぶりだった。
心臓の音に近いと言われる太鼓の音は、こちらの心臓も揺さぶる。

日本太鼓連盟演奏

お囃子や撥の動き、パフォーマンスも力強く、ただ圧倒されてしまった。

身体に震動の余韻があるまま、次に神楽が始まった。
演目は『菩比神使』

天之菩比命/建御名方神

菩比…?天菩比神(アメノホヒ)…確か天孫降臨の物語であったか?国譲りの…高天原からの使者の物語であったと記憶しているが……
あまり記憶に無い…あら?

天孫降臨の物語。大国主命を祀っている神社でもあるので、当然の主題だと思った。
『天菩比神』
http://homepage1.nifty.com/o-mino/page434.html

猿と小だるまの面や蕪や流水の意匠の袴の従者。滑稽なやり取りが可笑しい。解りやすくしているのだろうか。
赤い、厳つい顔の面は――鬼神の類いだったと思ったが…誰だったか?
大国主命では無いはず。
そんなことをつらつらと考えながら見ていると、使者を退ける鬼神。

演目の事を詳しく知らず、見入っていたが、帰って調べる。

江戸里神楽の演目の一つのようだ。

『菩比神使』あらすじ
館についた天菩比命は早速大国主命に会い、「中つ国を天つ神に捧げるように」と要求しますが、大国主命は「息子の建御名方神に相談するので、しばらくの間、長旅の疲れもあるでしょうから」と奥の館で休息をとらせるのでした。
その間に、大国主命は建御名方神を呼び、天菩比命を追い払うよう命じました。そこで建御名方神は、天菩比命に「中つ国はお返ししますからご安心ください」と嘘をつき、お酒を飲ませて油断した隙に不意打ちをかけることにしました。

不意打ち?

建御名方神の策略とは知らない天菩比命は、勧められるがまま酒を飲んでしまい、とうとう酔いつぶれて、建御名方神に敗れてしまいます。
大命を果たせなかった天菩比命はいずこへかと去っていくのでした。

『第4回 江戸里神楽を観る会 演目あらすじ、配役』より引用

出てきたのは建御名方神、天之菩比命、そして従者だった。

建御名方神…腕を捥がれて信濃国諏訪湖まで落ち延びたことしか思い出せない…失礼をば。

何だかんだ言って、陽が沈んでいた。
本社神輿御霊返しの儀まで居るべきだったか。
何処のお店も満員で、好きなギャラリー・カフェも空いている席が無かった…

出かける頃は疲れていたのに、帰る時には元気になっていた。
不思議だ。

これが“ケガレを祓う”というものか。
日常を活きる活力としよう。そう思いながら、浅草を後にした。
充実した一日でした。

しかし何と言うか…写真撮るのが下手な私。

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