今年一年の追想_2009

白黒イラスト素材【シルエットAC】
節目の時なので。
1年、また色々な事があった。

政治では政権交代。
文化では訃報が印象的であった。
忌野清志郎、マイケル・ジャクソン、臼井儀人、そして平山 郁夫。

後は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の公開だろうか。

私個人の話をすれば、振り返るとそれは一つの言葉に集約される。

『よく働いた1年であった』

人に嫉妬したり、疲弊から不満を漏らした事もあったが、矢張りこの言葉で表せる。
そして美術館、ギャラリーを巡り、観劇し、ワビサビを体験し、捜索をした。
昨年とは違った意味で充実していた。
充実といえば一年前はその期待感も溢れ、歓喜の歌についても書いていた。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1039144111&owner_id=10925038

思えば2009年は己丑であった。
丑…「丑」は「紐」(ちゅう:「ひも」「からむ」の意味)で、芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を表しているとされる。

来年は、これまでに得たエネルギーを、私は活かす事が出来るだろうか?活かしたい。

あ、そういえば印象的な出会いがあった。
猫又に会ったのだ。
参考:猫又(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%AB%E5%8F%88
それは横浜中華街。
その日は大雨で人通りは少なかった。
一緒にいた友人の薦めもあり、雨を避けるように立ち寄ったアジアンテイストの服屋にいた。
貫禄――寧ろ凛とした雰囲気のある、牝の猫がいた。
その姿が、撫でる事をためらわせるように私には思えた。
友人が撫でていると、そのブランドの服のデザイナーが喜々として言った。
「その娘ねー、尻尾が二つに分かれはじめているのよ」

「百年生きたんですか!!?」
私は声を大にしていた。

その猫は確かに尻尾が二つに分かれはじめていた。
店中に木霊したであろう、私の叫び声に驚きもせず、凛として歩き出した。

今、丁度知人から借りた畠中恵『ねこのばば』を読み、ふと思い出された。

ねこのばば (新潮文庫)

今年一年、mixi内、オフでも皆さんには大変お世話になりました。

来年はどんな年になるのか。
皆さんに幸多きとしでありますように。

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