『エヴァンゲリヲン新劇場版:破』 22日前
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『エヴァンゲリヲン新劇場版:破』
いよいよ公開3週間前。楽しみです。
10年前の世界観を踏襲しつつ、新しい可能性を示唆してくる予感が、期待が高まる。
碇シンジ
エヴァに乗る動機も、捻くれた行動も、価値のあることだと思える、
自分を見つけ出して欲しい。
TVシリーズ放映時、歳が近かった事もあって、共感したり、オカルトだけでなく哲学や心理学から来たディティールの奥深さに興味を持てた。
『Air/まごころを 君に』において、語られたのは自律の第一歩だったと思う。
<母性棄却とも>試訳されるJ.クリステヴァの概念は、前エディプス期におけるナルシス的主体(=自分と母が融合しており、主体としての自我が確立していないため、前=主体と呼ばれる)がまず克服せねばならない母という前=対象(=まだ主/客がはっきりと分けられていないため対象以前の対象という意味で使われる)を<おぞましきもの>として棄却する機制であり、その否定行為によって人間存在は母性=自然状態から離脱し、母子の融合状態から父的機能との同一化に至ることによってはじめて文化の象徴秩序に組み込まれるという。
丸山圭三郎『言葉・狂気・エロス』
旧作劇場版では、シンジは他人との、社会との繋がりを見出せず、父との溝がしっかり埋まらなかったように思える。彼は、それを克服できるだろうか。