旅の記憶。蓼科→草津→旧軽井沢
久しぶりに“旅行”その記憶。思い出。
今回の旅行の目的は“高原散策"の筈だったのだが、移動に時間をとられ、叶わず…
殆どペンションで出された料理に舌鼓を打つ旅行になってしまった…
“美味しい料理を出すペンション”という定義で選んだので、確かに美味しかった…
蓼科→草津→旧軽井沢と回る。
蓼科は、高山の澄んだ空気と、白樺と赤松、木々の匂いに心が満たされた。
正に癒しだった。この体験は、何時以来か。
霞がかった林を見ながら、冷たい風を身体に受ける。
蓼科で泊まったペンションが凄かった。お薦め。
http://www.p-amuse.com/
先ず、料理。
フレンチスタイルのそれは、オードブルからデザートまで、手抜きを感じさせな
いのは言わずもがな。
信州サケ(マスとサケの交配種)等、土地の産物に力を入れたメニュー。
(これには地域の方針もあるようだが)食料自給率問題もあるので、こうしたものがもっと根付いて欲しい。
…そして、娯楽が充実していた。
テーブルゲームもさることながら、ビリヤード台もあった。
そして何より…
映画のビデオテープが大量にあった。
オーナーのコレクションも兼ねているのかも知れない。
そのタイトルがまた充実していた。
ハリウッドの娯楽映画から、DVDで見て衝撃を受けた『ミスト』まだ観ていない舞台映画『サロメ』、『モンテクリスト』といった硬派なものまで…
新旧タイトル目白押しだった。
映画好きとしては、やはり手が出てしまう。
‘レンタル屋でも借りそうにないタイトルを’
をテーマに、見ることにしたのが『ヘルボーイ? ゴールデンアーミー』
知る人ぞ知る?アメコミのB級映画である。
映画の感想は――
“美術とディテールが美しいB級映画”
気に入った要点をまとめると、“神話への情景と、滅びゆくものへの哀悼と、滅んだもの達が遺したものへの讃歌”であった。
はっきり言ってお薦めはしない。
監督が『パンズ・ラビリンス』を撮ったギレルモ・デル・トロ氏だったので、ディテール、美術は期待通りのものだった。
ただ、主役がいけなかった。言動が幼稚で。私の基準から言えば、要らない。
北欧神話から名が採られている脇役のエルフ族、グリーンマン?、そして何より死の天使が美しかった…
ここで写真撮影。
EXCENTRIQUEのコルセットスカート
フレンチスタイルの夕食に合わせるつもりで持ってきた。
ペンションの雰囲気に合っていたと思う。
一人で満足(愚)
本当はこのスカートを履いて裸足で白樺の林の中に行きたかったのだが、日没で断念。
またの機会に。
話を戻します。
翌日、草津へ向かう。
野反湖に寄る。本当は高原散策をしたかったのだが、時間の都合で割愛。
一体、何をしに来たのか…
ダム湖。
元は小さな湖があったという。
湖を沈めて生まれた湖。
そね代償としての恩恵は私達にもたらされているだろうか。
辺りにマツムシソウが咲いていた。
空の色を写したような、青い花。
途中、旧中山道を通りかかる。
石畳の道。
今は散策する人のためだけに利用されているのか、短い草に覆われていた。
アスファルトで舗装されたものより、此方の方が涼しげで惹かれる。
この道の先は異界に通じている様な気がした。
蝶が沢山、辺りを舞っていた。
その事が私を異界へと誘う。
近くにかつて山越えをする旅人のための施行所があった。
旅人は何処へ行ってしまったのだろう?
草津で宿泊したペンションは、肉料理が美味しかった。ワインでとろとろに煮込んであったそれは、ナイフで切り分ける必要が無いと思うほど柔らかい。
ただ、それ以外の料理が絶賛出来なかった。
メインディッシュだけずば抜けて美味しすぎて、その落差が激しすぎた。
しかし風呂は良かった。
草津なので温泉水
これも久しぶりだったので、硫黄の匂いも心地好く感じてしまう。
…湯治に行きたい。
そして最終日は旧軽井沢へ。
お洒落な物品が多い軽井沢。
日曜日という事もあり、人が多かった…
会社で配る土産物探しに勤しむ。
合間に骨董品屋を回ったり、していた。しかし収穫には至らず。
ステンドグラス・バロックのショールームを見る。
http://www.baroque-web.com/
ティファニーやミュシャへのオマージュ作品に心躍る。
ルピシアの軽井沢店が出来ていた。
http://www.lupicia.co.jp/
軽井沢店限定のオリジナルブレンドのフレーバーティーを堪能した。
避暑地・軽井沢に外せないソフトクリームは今回賞味しなかった。
こんな旅行記…
総括。
それなりに楽しんでいたが、自然を満喫する、充実するまでには至らなかった。