『GOD OF WAR』

白黒イラスト素材【シルエットAC】
JUGEMテーマ:ゲーム

 結局、GWは体調不良により映画を観に行くことができなかった。自宅にいる時間が出来たので、久しぶりにゲームをしてみた。

『GOD OF WAR』
http://www.capcom.co.jp/godofwar/

ゴッド・オブ・ウォー
ゴッド・オブ・ウォー
映画『タイタンの戦い』にも通ずるものがある。
ゲームシステムが『DANTE’S INFERNO』に似ていると、貸して頂いたアクションゲーム。

初見では『PRINCE OF PELCEA』にも似ていた。
アクションゲームというジャンルなので、当たり前か。

ゲームシステムや飽きさせない仕掛けだらけのステージも面白いが、やはり私はバックステージに惹かれてしまう。
“古代ギリシア神話に基づいている”世界観だ。

冒頭からオリンポス12神に怨みの言葉を吐き海へ身投げするスパルタ兵の姿。
物語が悲劇の英雄譚である事が想像出来る。
その回想録の仕立てで物語が始まる。


頂点に上り詰め破滅してゆく英雄の姿は、それ則ち人間の興亡そのものである。
アリストテレスが‘悲劇の中の悲劇’と絶賛した『エディプス王』然り、ギリシア悲劇が最も素晴らしいと謂われる由縁だ。

主人公・クレイトス(Kratos/ギリシア語で“力”の意)は過去に名声と支配欲に固執するスパルタの猛将であったが、それ故に破滅したと語られる。
しかし、プレイヤーが操作するクレイトスも、悔恨を持ちながらも非道な部分が垣間見られる。
操作するキャラクターのエゴイストな部分が、ギリシア悲劇特有のどんな“業”となたって降りかかるのか。
それへの期待のような感情がある。

話をゲームに戻そう。

ステージも(多少史実と異なる描写があるが)古代都市国家の街並みを再現していて面白い。シンメトリックな建造物、都市構造が興味深い。
アイテムのある宝箱がシンメトリックに配されているので、それを念頭に置いて探索すると収集しやすいと思った。

クリーチャーもギリシア神話で馴染みのもの達が現れる。ミノタウルス、メデゥーサ、ケルベロス、ケンタウロス…それらが立体的に描写され動く様は楽しい。それだけでも私は嬉しい。
そしてメドゥーサの首はアイテム扱いなのか…

残酷描写が物語に相応しい。
日本版は規制もあるので、北米版とそこまで描写されないのだが。
CSアタック(Context-Sensitive Attack)を入れると力強いモーションでメドゥーサの首を捥ぎ取り、ケンタウロスの首を掻き切ったりする。
が、セイレーンのCSアタックには少々後ろめたいものがある。例え異形の醜女でも、女の顔を地面に叩きつけるのは…

各キャラクター(神々)の立ち位置も神話と若干異なる点もあるが、神話に基づいていると思う。
色々と考えさせる作品でもあると思っている。
今、ようやくパンドラ神殿で仕掛け相手に頑張っている所だが、デストラップの梁を渡りきることが出来ない……orz

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