映画『フラメンコ・フラメンコ』感想

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フラメンコ・フラメンコ

公式サイト:
http://www.flamenco-flamenco.com/

著名なバイラオール/バイラオーラ(踊り手)達の舞踊に圧倒される。
昨年6月の来日公演を拝見した、ファルキート氏も出演。
La Primavera Flamenca 2011
監督は以前、舞台で観たアイーダ・ゴメスの『サロメ』の映画を、その他にもフラメンコ映画を撮っているカルロス・サウラ氏。

21幕構成で、バイレ(踊り)だけでなく、カンテ(歌)のみの幕もある。
色んな曲を聞けるのも嬉しい。

2幕でアレグリアを舞うサラ・バラス。彼女も昨年Bunkamuraで来日公演があった。
マイケル・ジャクソンのように手足が長い彼女の身体が表現するバイレは力強く官能的。
ヴァイオリンが演奏に入る等、モダンだった。
モダンと言えば5幕のロシオ・モリーナが舞うガロティン。
つばの広い帽子を使って舞うガロティンだが、彼女はくわえ煙草にパンツ姿。
フラメンコでありながらモダンダンスだった。

8幕のバイレ、サエタは聖母マリアに捧げられた聖歌のようだ。しかし原始宗教の旋律を思わせる。
ヨーロッパ文化圏では異国情緒があるであろうフラメンコの中にもキリスト教を汲んだものがあると改めて思った。
その後に続く9幕の行列「聖週間」のダークブルーのマントに身を包む「悔俊者」のイメージ。この世のものではないような姿に魅せられた。

各々の幕について感想を述べたいがきりがない。
全体を通して、大地の――乾いているが豊かな土の匂いを想起させられた。
スペインは一度しか行っていないが、あの時の強く心地よい日差しを受けて焼けたような匂いを。

舞台装置も興味深かった。飾られている絵画は19世紀~20世紀にかけて活躍した画家達のもの。
ギュスターヴ・ドレや印象派の絵画。どれも舞踊を彷彿させるものやコミュニティの団欒を意識させた。
その前で舞うバイラオール/バイラオーラは絵から飛び出してきたような、絵の一部のようだった。

芸術のように昇華されたフラメンコ映画たが、やはりフラメンコはスペインの民俗芸能だと改めて思う。
歌詞を見ているとやはり泥臭く庶民的な恋歌で、ヒターノ(ジプシー)の力強い自己表現だと思った。

舞踊が原始的な宗教から発展した事は言わずもがな。ベリーダンスともルーツを等しくしているとも。
情熱、躍動する命の衝動を思い出させてくれる映画だった。
音楽も心地よかった。

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