Dramatic Gothic Metal Framenco

白黒イラスト素材【シルエットAC】
JUGEMテーマ:フラメンコ
Dramatic Gothic Metal Framenco

鈴木能律子フラメンコリサイタル。

頂いたチラシの"GOTH"な雰囲気に驚いた。
普段の華やかで情熱的なフラメンコの世界で、"GOTH"要素を身近に感じていなかったため。

プログラムのあらすじを拝見して、納得する。

ノビア(恋人・花嫁の意)という皆から愛され無垢で人形のような1人の女性が自分自身の内面を見つめる行為を通して、自分の意思をはっきり持つ女性として生まれ変わるプロセスを描いたもの(中略ノビアは、実は自分でも気づかなかった心の奥深くに、誰もが多かれ少なかれ持っている猜疑心、嫉妬心、黒い心をベネーノ(毒・毒素・悪意の意)という運命の引導者によって気づかされます

主人公・ノビアの暗い情念が"GOTH"。世界は黒と強烈な赤に統一され、憎悪と嫉妬の世界をよく表していた。
魔女たちも現れ、定番の鍋は煮詰まった感情の象徴のようだった。
ノビアはナイフを持っていたが、『ユディト』になったかは定かではない。

オペラではあるが『カルメン』に似ている。
『カルメン』で翻弄されるのは男だが。

女の力強い感情を表現していた。それはフラメンコに限らず、踊りの原動力だ。今思うと“ファム・ファタル”の物語のようだった。

普段クラシックギターに合わせて踊るが、この舞台の"GOTH"な世界ではエレキギターが唸り、曲もロックだった。
古典・伝統、メジャーを撃ち破ろうとする"GOTH"の精神だった。
その表現の可能性を模索しているようだった。

“GOTH"の世界の感想ばかりになってしまったが、華やかな表の世界のフラメンコは群舞で、楽しげな曲“セビジャーナス”に目がいった。丁度教わっているので勉強になる。
…あんな風にはまだまだ踊れないorz

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