DANTE'S INFERNO
ようやくプレイ。『DANTE’S INFERNO』
日本語公式サイト
http://dantes-inferno.jp/
購入してから何と5ヶ月…封も切らずに。
ようやくPS3を購入した。これでようやく遊べる。
以前から度々仄めかしてはいたが、ようやくダンテ『神曲』のヴィジョンを画面で見て、プレイする。
事の発端過去日記↓
ダンテ『神曲』のヴィジョン
PS3初心者の私は、まず映像のクオリティが上がったことに感嘆。そしてロード時間がそこまでかからない事を。
ゲームはどんどん映画的になっている…のか…?
さて、途中までプレイしてみての感想。
出だしや設定が、オリジナルの『神曲』とは異なるストーリーであるが、それでも忠実だ。
時は中世フィレンツェ。第三次十字軍(1189年~1192)の時となっていた。ダンテは十字軍に参加した傭兵となっていた。
…詩聖ダンテ(1265~1321)が生まれた時代では無かった。それよりも遙か以前。
ゲーム性は面白いと思う。
何より操作しやすい。
大鎌を振るい、地獄に悶え苦しむ亡者を薙ぎ払う爽快感。
十字架が輝き、徘徊する怪物らを祓う。
『GOD OF WAR』の主人公の得物よりも実はこちらの方が私は好みだ…
それらも好みだが、やはり映像美に魅かれてしまう。
遠景まで描き込まれたヴィジョン。
地獄に堕ちた人々のもがく姿や裁きを待ち歩む人々の姿が見える。
その構図がとても絵画的だった。
それは先人の名画への敬意だろうか。
それらよりも遙かにスケールが誇張されたゲームの世界。圧巻だ。
…キアヌ・リーヴス主演映画『コンスタンティン』を思い出した。
細かいデティールも良く出来ている。
地獄の道行を案内してくれる詩聖ヴェルギリウスに声をかけると、『神曲』おなじみの行が、会話がされる。
その作りこみ具合にも感動。
ただ『神曲』のヴィジョンを再現しただけではなく、“ゲームだからこそ”できることがあるのが楽しい。
それは“罪人の罪を裁くか、許すかをプレイヤーが選択できる”事だ。
これはゲームシステムにおいて、ある要素を左右するものだが、それを抜きに色々と考えさせてくれる。
『神曲』における地獄の罪人には、キリスト教所縁の人物等だけでなく、ギリシア神話の登場人物、古代の賢人・哲学者がいる。ダンテを導く詩聖ヴェルギリウスもその一人だ。
それはこの地獄がキリスト教に基づくものであり、キリスト生誕以前の人々は、キリストの祝福を受けていないという理由から、地獄に堕ちている。
『神曲』を読んで、それを理不尽と思う人もいるのではなかろうか?
その点から、ついつい赦してしまう。ギリシア神話の人々を(笑)
そんな事を考えながら、ダンテを操作し地獄への旅路を暫く楽しもうと思う。
・・・え?『GOD OF WAR』はどうなったって?
ラスボス手前です。…ラスボスに勝てない|||orz