BONE THIS WAY BALL -LADY GAGA-
2年ぶりのツアーライブ。
過去日記:『THE MONSTER BALL TOUR -LADY GAGA-』
初日に行ってきた。
幸運にも花道の傍で、前回のライブ以上に臨場感があった。
開始すると舞台の幕が下ろされ、3階建てのゴシック建築の城が現れる。荘厳さに圧倒される。
その城がは観音開きに動くという凝った造り。
今回の曲順は下記。
- Highway Unicorn (Road To Love)
- Government Hooker
- Born This Way
- Bloody Mary
- Bad Romance
- Judas
- Fashion of His Love
- Just Dance
- LoveGame
- Telephone
- Heavy Metal Lover
- Bad Kids
- Hair
- Yoü and I
- Electric Chapel
- Americano
- Poker Face
- Alejandro
- Paparazzi
- Scheiße
- Black Jesus + Amen Fashion
—encore— - The Edge of Glory
- Marry the Night
“Highway Unicorn “でユニコーンに跨がったLADY GAGAが入場。ステージ前のスーパーアリーナ席を囲む花道を一周。
会場のテンションが高まる。
観音開きしたステージの中央には巨大な臨月を迎え、こちらに向かって足を広げるLADY GAGA。そのお腹からLADY GAGA誕生という粋な演出と共に"BONE THIS WAY"がかかる。
前半は城のイメージも相俟ってゴシック的な音楽……"Bloody Mary"はUKゴシック的であるし"JUDAS"は言わずもがな。
その世界観に呼応するように天井から降りてくる巨大なLADY GAGAの顔。
ウィル・スミス主演『アイ・ロボット』に出てくるマザー・コンピューターのようで、それこそこのツアーを支配しているものを体現しているようだった。(=LADY GAGA)
最近の曲ばかりでなく、ちょっと前のものも。
「日本にまた電話をかけるわ」と"Telephone"など。
ピアノ演奏の前のMCでは彼女が「日本に来れて良かった。みんな歓迎してくれて。また来れるとは思わなかったから」と涙を浮かべて話す姿に共感。貰い泣きしてしまった。
そんなに日本に思いを寄せてくれてありがとう、LADY GAGA。
毎回衣装が話題になるが、今回も凄い。
ギーガーのエイリアンのような悪魔的なものから素敵なボンテージ、以前話題をさらった“生肉ビキニ”(さすがにレオタードに肉模様がプリントされたもの)まで。
…もしかしたら最近アメリカにて話題になっている「ピンクスライム問題(防腐剤牛肉問題)」への皮肉だろうか。それは考え過ぎだろう。
思えば後半は“アメリカ的”なアイコンが多いような気がした。
“Americano"に代表されるように。
衣装も胸にマシンガンが付いたビキニ姿。美女と機関銃はアメリカ的アイコンだ。マシンガンを抱えた美女に軍服を思わせる男性たち。
胸のマシンガンから火花が噴かなかったのが残念だ。前回やったからだろうか?
ダンサー達も格好良かった。素晴らしきエンターテインメントだった。
LADY GAGAの「自分が自分で在る事」を肯定する歌に、そして世界観に魅かれる。
アンコールに2曲も歌ってくれた。
あっという間の2時間だった。
未だ興奮冷めやらぬ。
直接、LADY GAGAとは関係がないのだが。
先日オープンした渋谷ヒカリエ 8F ART GALLERYにてLADY GAGAが卒論でテーマにしたというダミアン・ハーストの最新スポット作品の展覧会があった。
ダミアン・ハースト 「New Spot Prints」
http://www.hikarie.jp/event/detail.php/?id=51
~2012/5/28まで。
ターナー賞を取った牛の母子のホルマリン漬け作品"Mother and Child, Divided"が有名だろう。
私にはこれとLADY GAGAの生肉ビキニがリンクしてしまうのだが。
私はいつも色を大事にしてきました。色というものをとても愛しているのです。色そのものをただ動かす。そこからスポットペインティングは生まれました。
構造をつくって色を動かしたり、放っておいたり。そうすると欲しかったものが急に現れる。それが色の喜びを突き止める方法なのですダミアン・ハースト
ただの色のドット群と思わず、その色が語るものに耳を傾けて欲しい。
出来たばかりのギャラリーの真っ白な壁に掛る色の円は良く映える。
整然と並ぶそれに規則性があるのか無いのかわからない。
しかしそれらが相互に関係しているように思え、それが言語のように思える。