THIS IS IT

白黒イラスト素材【シルエットAC】
JUGEMテーマ:映画の感想

 マイケル・ジャクソン追悼映画『THIS IS IT』を観に行って来ました。
http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/

久しぶりに“感じる”映画でした。
劇場の音響でその記録された音を、その振動を体感して欲しい映画。

故人の半生を綴ったものでは無く、ドキュメンタリーでも無い。
ライブのために彼が記録として遺したもの、ライブで使用するために撮られた映像をまとめた記録映画でした。

彼は本当にエンターテイナーであった。
この映画に生活感を感じさせる記録は何処にも無い。
有るのは“観客にいかに見せるか、魅せるか、伝えるか”を考えている彼の姿だった。
観客に一体感を感じさせる演出、ステージは自分だけでは成り立たない事を常に意識しているエンターテイナーの姿だった。

拍の取り方、音の微妙なニュアンスの違い、照明効果…
全て計算尽くされ且つ感性を重んじている。

『此処は余韻を残して観客に感じさせるんだよ』
そういった主旨のマイケルの言葉が、如実にそれを語っている。

最初は『THRILLER』のリメイク映像への期待で観に行ったが、それ以上のものを得た。
特殊メイクも格段に上がって、リアルなゾンビになっている事も、新しい映像表現を積極的に取り入れる姿勢も魅力的だった。

50歳であったマイケル・ジャクソンのダンスは、年齢を感じさせない。
おそらくバックダンサーの倍くらいの年齢であるのに、彼らと同じ位キレのある動きをしていた。
スクリーンのマイケル・ジャクソンの姿に、ただただ魅せられてしまう。

亡くなった報道がされた後、マイケル・ジャクソンのバックダンサーだった唯一の日本人女性のインタビューが度々報道されたが、彼女の言葉は本当だと思った。

曲の順番は、彼の人生の時系列のようでもあった。
そう思いながら見ていると、彼の価値観の変化のようなものを垣間見れるような気がした。
若者の感情、映画的要素、そして世界平和の祈り――
娯楽性だけではない、メッセージ、思いを込めた。
世界を想う人は、生き急いでいるように見えてしまう。

50歳…節目の時に、人生の幕引きをした。
それさえも“エンターテインメント”のように思えてしまう。

「偉大な人間には三種ある。生まれた時から偉大な人、努力して偉大になった人、偉大になることを強いられた人。 」

シェイクスピア

彼はその全てを人生としたのかも知れない。


TRICK OR TREAT!!
今日は色々見て回った……
しかし、今日は映画のみに留めておこう。

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