シュヴァンクマイエル氏来日 交流会
コラージュ教室でお世話になった方と、コラージュ作家・是蘭様がお誘い下さり、シュヴァンクマイエル氏を囲んでの交流会に参加。
恵比寿で行われている映画祭・デイドリームビリーバーにも新作映画が展示上映されている。
シュヴァンクマイエル氏にお会い出来ただけでも感無量だった。
…挨拶後、すぐお帰りになられたようだった。
話しかける勇気が無かった……
シュヴァンクマイエル氏の日本での今後の活動を把握。
『サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生―』
今夏、渋谷・シアターイメージフォーラムにて公開。
http://www.imageforum.co.jp/theatre/
『ヤン・シュヴァンクマイエル展』
CZECH CENTRE TOKYO(チェコセンター東京)
http://tokyo.czechcentres.cz/
2011/2/22~4/1まで。
『ヤン&シュヴァンクマイエル展 ~映画とその周辺~』
ラフォーレ・ミュージアム
2011/8/20~9/19まで。
『―ヤン・シュヴァンクマイエル、マックス・エルンスト、上原木呂 展―魔術★錬金術』
信濃町・アートコンプレックス
http://www.gallerycomplex.com/
2011/9/1~9/30まで。
会場では舞踏家・上原木呂氏と山田聡子さんの舞台が披露される。
シュヴァンクマイエル氏が好きな部分を切り取った、10分程のダイジェスト版だったが、雰囲気が伝わってきた。
憑き物筋のトランス状態は舞踏の原点。
観るものもそれに引き込まれる。
「かごめかごめ」を歌い、勝鬨のような甲高い声と共に入場。それは今宵の鶏鳴を思わせたが、訪れてきたのは夜明けではなく異界だった。
白装束に狐を被り、頭には稲穂を被った出で立ち。
白い妖はギャラリーの白壁に馴染み、光の下にあっても幽玄な姿をしていた。
恵比寿に用事があったので写真美術館に寄り、入場無料の展示を見に行く。
勿論目当てはシュヴァンクマイエル氏の作品。
映画のために制作されたコラージュは人物のみカラー写真で、背景はモノクロ。
カラー写真の赤みが際立って感じられた。
『サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生―』はラブ・サスペンス映画だという。
そのため人物に焦点が置かれるように、カラーであるのかも知れない。
そして赤から連想される愛と情熱、血と犯罪のイメージ。
色彩で際立つ異質さ。
このコラージュが映画ではどのように生きているのか、映画を是非見なければと思う。
そういえば交流会で是蘭さまに自作のコラージュを見て頂いた際、「現代的な素材を入れたら良いかも」とお言葉を頂いた。成る程。
確かに私は(使用する写真の著作権を気にして)アンティーク写真を使ってしまいがちなので、現代モティーフを取り入れるべきなのだろう。コラージュが“異なる2要素を分解し、再構築するもの”だから。
アンティーク写真同士では、やはり馴染んでしまう。
方々に話が及んでしまったが、要するに充実していたのである。
まるでコラージュのように。