RIOT act 2011 -暴動-

白黒イラスト素材【シルエットAC】
JUGEMテーマ:展覧会
RIOT act 2011 -暴動-

神保町・ギャラリーかわまつ
http://www.gallery-kawamatsu.com/
~2011/3/12まで。

RIOT act 2011
本展では「暴動行為」をテーマに、怒り、皮肉、醜さ、矛盾、ユーモア、美しさなど様々な要素が入り込んだ、アーティストからの声明を発表します。
それらはちっぽけな絵に過ぎませんが、「行為をする」ことによって、社会に変革の可能性が生まれます。それはアートの持つ根源的な役割であり、忘れてはならないものでしょう。
70年代のパンクバンド、セックスピストルズのアートワークで一世を風靡したジェイミー・リードから、現在のアートシーンを牽引するバンクシー、昨年のジャパンツアーが記憶に新しいスタティック、ノルウェーの新星マーティン・ワトソンなど、多才な顔ぶれが並びます。

タイムリーな企画展だと思った。
 現在リビアでの内戦状態、その発端となったチュニジア、エジプトでの反体制デモ。
今回のデモはFacebookがその起爆剤だったと聞く。
アートではない、より直接的な言葉を通して集った人々の力はダイレクトで強大のようだ。
今回のデモで気になるのは、政権打倒の意志はひとつだが、その後の“価値観”が私には明確ではない事…それについてはここでは割愛しておこう。

ギャラリーにはインターネットが普及する前に反戦・反体制の人々の広告塔となったものから、アーティストの社会への反発と立ち向かう意思表示が集っていた。


DOLK"KITTY RIOT"
キティちゃん柄のバンダナで覆面をした少女の目は強い。可愛らしいイメージのあるものも、暴動の中にあってはその象徴のようだった。

バンクシーのブラックユーモア溢れる作品。
聖母子像を思わせる構図に、女性が赤子に与えようとする飲み物は髑髏マークがついている。

STATIC
『権利のための闘争 ―FIGHT FOR THE RIGHT』
1960年代のデモ弾圧風景を下敷きにしたシリーズ。
“PARTY POLITICS"
党利党略政党の意。そのタイトルは今の日本の政治を意識させる。

ジェイミー・リードの作品は、シンプルな構成でインパクトがあった。


反発するエネルギーがカンヴァスにぶつけられている。
どれも線は太く、コントラストが強く鮮やかで、インパクトがあった。
そのエネルギーに圧倒された。
暴力の肯定と回避しなければならない争い。
アートがその中間の存在であると信じている。

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