北川健次展 (12断片-PARIS・VENEZIAの黒い廻廊を巡って)
銀座・ギャラリー福山にて
http://www.tokyoartbeat.com/venue/20E4E512.ja
2010/11/20まで。
日本橋・髙島屋の個展のコラージュ作品と、新作。
パリ、ヴェネツィアの写真の展示。
北川健次展 目隠しされたロレンツォ・ロットが語る12の作り話
作品感想。
《ニジンスキーの計測される肖像》
髙島屋で拝見した時とは違う印象を受けた。
“ジニンスキーを測る”と先日は思ったが、今回改めて見るとジニンスキーの身体が幾何学模様に合致している事に驚嘆した。
《チェイルリーの青の彫像Ⅰ》
この写真は気になっている。
青い空、チェイルリー公園豪奢な建築物、白い女性の彫像のコントラストが印象的だった。
髙島屋では黒い額装がされていたと思うが、今回は白い額装。
それだけで重い印象が払拭され、神々しい印象を感じた。
先生がいらっしゃったらお話しをしたいと思ったが、今日はいらっしゃらなかった…
ちょっと自信作になったコラージュを携えていったのだが。
折角なので画廊のオーナーの方に見ていただいた。(いきなりすみませんでした…)
その際、
「写真はご自分で撮ったものを使った方が良いと別の作家さんは言っていた」との事。
なるほど。
コラージュは結局、素材の良し悪しにも左右されてしまう。
何より、そこに“独自性が無い”という認識に繋がってしまう問題点。
コラージュの著作権問題…それも思い出された。
「素材となる写真の著作権を気にして、作品の質が落ちたコラージュ作家もいる」と先生もおっしゃっていたが…
一応、私が使ったものは著作権が切れているもエドワード・マイブリッジのものだったのだが。
私は――
写真を撮るのが下手だ。