Kenji KITAGAWA New Works + Collection
JUGEMテーマ:個展
今日が最終日だったので、慌てて見に行きました…
不忍画廊にて。http://www.shinobazu.com/
北川健次
新作版画集『鏡面の詩学―ジョン・フレミングの仮縫いされた肖像』刊行 + Collection(初期銅版画/オブジェ 等)
最近コラージュでお世話になっている先生の個展です。
刊行された版画集。コラージュの版画。そこに添えられた詩文は、想像力を刺激します。
おそらく19世紀頃の写真で、華奢でありながら古代ギリシア・ローマの美術を連想させる青年の肉体。
束縛された女性の下半身。
教会の廻廊、ファサードの下に一体となった様な看護婦の列。
田原圭一氏の写真を思い出します。
同一の画面上に、幾何学の――何かの設計図の画像が組み合わさっている。
それだけなのかも知れませんが、それだけでレオナルドの《ウィトルウィウス的人体図》を連想させたり、“生命の設計図”であると想像してみたり出来る。
しかし、モノクロの写真に、私は“死”を思い出させる。
又は、無機物と有機物が一体であるという不自然さに、危機感を感じる事も出来る。
完成しているそれは、不完全なのかも知れない。
どうだろう?
「神は永遠に幾何学する」
そして思い出す言葉は
「しばしば反対の意味を語る言葉にこそ世界の秘密が現れているものだ」
私は、まだまだ未熟です(当たり前)
シンプルに、インパクトがあるものを創れるようになりたい…これは仕事にも言える事なんですが。
北川健次先生オフィシャルサイト
http://www.kenji-kitagawa.com/