アリス百花幻想

白黒イラスト素材【シルエットAC】
JUGEMテーマ:個展
JUGEMテーマ:不思議の国のアリス
アリス百花幻想

銀座スパンアートギャラリーにて。
http://www.span-art.co.jp/

ゴス系アーティスト御用達の画廊。
実は行くのが初めてという不思議。ヴァニラ画廊には足を運んでいたのだが。

テーマが確固たるものなので、言わずもがな…
幻想とナンセンスの不思議の国、鏡の国。
それらを踏まえたり、発展しようとしたり、破戒しようとしても、結局はアリスの不思議の国に立ち返ってしまう。
原作の物語の強さを強く意識させられるものがあった。

アリスに何を見るか?
以前渋谷 Bunkamura Galleryでの『少女幻想奇譚』のイメージに近く、否、同じものであろう。

【過去日記】少女幻想綺譚 その存在に関するオマージュ

性の目覚めと、生の衝動と、官能と――
それらのイメージは必ずしもアリスただ一人に集約される事は無いと思うが?
彼女が普遍/不変の少女であるが故か。
100年経って、世代を経て読み継がれ、共有される少女像。


気になる作品感想――

建石修志《先生が椅子で睡む》
氏の作品の、繊細で洗練されたイメージに惹き付けられてやまない。
椅子のコラージュはミニチュアの椅子に小さく肖像が貼られていた。上部には微
睡む少女が描かれた見開きの本がある。寝物語としての意匠のようだった。

建石修志《かつて“名無しの森”に》
ウサギ、ネコ、トランプらの意匠が氾濫する中で唯一、鹿の描写であった。それ故にアリスである筈なのに、アリスとは違う物語のように思われた。
深森の写真の上に、カンヴァスに描かれた鹿。
自然讃歌のようだった。

建石修志氏HP【ケルビムの五月商会】 http://cherubim.verse.jp/

中嶋清八
今回DMを送って下さった方。前回「人・形展」にて初めて作品を拝見したが、今回は鉛筆画。
前回も象徴的であった、仮面の存在。
描かれていたのはアリスを演じるという少女と少年である。
少年の存在は気になる。少年が演じる少女とは何か?
最初、私はその少年がいかれ帽子屋だと思ったのだ。
『不思議の国のアリス』をモティーフに展開された物語の中で、アリスといかれ帽子屋の関係は、異性の友達や恋人、相対するすもののように描かれる事が多いのではないだろうか。
裸体の彼らは性を意識させ、仮面は表と裏の顔があることを仄めかす。
ブログで作品が掲載されていらっしゃるので、下記URL
http://53435481.at.webry.info/

真条彩華《Alpha》《Omega》
黒地に赤いレース、その上に掛けられたカンヴァスには、アリスのイメージからは正直かけ離れた少女の姿。一方の絵ではウサギを抱えているものの、それはアリスではない。
寧ろ、サロメの系譜に近い少女の姿だった。
タイトルもまた、始めと終わり――
冒険をしたというよりは、蠱惑的に踊ったという方が相応しいように思われた。

宇野亜喜良、佳嶋、山本タカト、トレヴァー・ブラウンらの作品は既に売約済みであった…
それを見ると、私もいい加減コレクションを築きたいとも思う。

ところでこのDM、どうなのか。

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