Art of Subculture / 『ASSASSIN'S CREED』『EVANGELION』
サブカルチャーと呼ばれる部類の展覧会巡り。
巡りと言っても、2つだけだったが。
『アサシン クリード アート展』
2011/8/13までだったのだが…
青山・SPIRALにて。
http://www.spiral.co.jp/
ゲーム『ASSASSIN’S CREED』シリーズのコンセプトアート展。
新作『ASSASSIN’S CREED BROTHERHOOD』発売記念企画だった。
『ASSASSIN’S CREED BROTHERHOOD』公式ページ
http://www.ubisoft.co.jp/acb/
コンセプトアートは複製だったのだが、大判のカンヴァス地にプリントアウトされてあるので、臨場感があった。筆の荒いタッチの跡がわかる。
今回のゲームの舞台は15世紀イタリア。
そのためか、カンヴァス地であることで、ボードとは異なり懐古的な雰囲気にしてくれている気がした。
ステージのコンセプトアートに描かれたフィレンツェの雰囲気に酔いしれる。
そういえば、宣伝の広告には主人公のアサシン・エツィオの後ろにはレオナルド《ウィトルウィウス的人体図》が見える。
ゲームの中にはレオナルドが出てくるそうだ。彼だけではなく、チェーザレやマキャベリまで…当時のフィレンツェ情勢の中で暗殺者の暗躍も在っただろう。その歴史背景に思いを馳せてしまった。
会場では日本のクリエイターによる『ASSASSIN’S CREED』の世界を描いた作品も展示。
弐瓶 勉氏(『BLAME!』)のフィレンツェは乱立した都市景観となっていたが、不思議と哀愁感が漂う。それでいてフィレンツェのイメージを壊していない。
前田 真宏(『巌窟王』)の教会のステンドグラスを思わせるイラストレーション…
そして『チェーザレ 破壊の創造者』の惣領冬実さんの髭の生えたチェーザレまで!!
無料ながら、充実した内容だった。
後、EVANGELION GALLERYに行く。
原宿・ダイニング&ギャラリー「CLUH」にて。
http://www.cluh.jp/
~2011/9/8まで。
『見て食べて手に入れる事ができるEVANGELION ART』をコンセプトに、ダイニングカフェとのコラボレーション企画。
入り口にはSTREET系アーティスト&ブランドとのコラボレーションアアートが展示。
マリちゃんと裏コード・THE BEASTモードの弐号機。
店内では新劇場版の複製原画が展示。
企画展に合わせ、ランチメニューにはそれぞれにコンセプトが。
灼熱に佇む零号機
咆哮する初号機
飛来する2号機
臨戦する5号機
私は“臨戦する5号機”チキンのバジルクリームソースのパスタにした。
美味。
店内ではアニソンや、映画の画像が上映されることはなく、黒を基調とした
シックな調度品に囲まれたクールな感じで、落ち着いて食事が出来た。
持ち帰り可との事で、記念にランチマットとコースターを頂く。
冬には続編『Q』公開、今月末には地上波でヱヴァンゲリヲン新劇場版『破』が放送されるとの事なので、それも楽しみだ。
日本のサブカルチャーをアートとして認知しようとする動きは高まっている。そして定着しつつある…のだろうか。
今回、サブカルチャーと呼ばれる分野、ゲームとアニメのアート展だったが、絵そのものを見るというよりは、そこからそのゲーム・アニメの世界観へ想いを馳せるものという感じだったと思う。
勿論、絵としても素晴らしいと私は思っている。
ただ、アートとなるにはまだ時間が必要のようだ。