筆あとの魅力─点・線・面

白黒イラスト素材【シルエットAC】
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筆あとの魅力─点・線・面

デジハリメンバーズで美術鑑賞。

日本橋・ブリヂストン美術館にて。
~2013/3/10まで。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/

印象派のコレクションが素晴らし美術館。
私は大学生になるまで印象派の良さが解らなかった。
それを教えて下さったのは、こちらの館長でいらっしゃる島田紀夫先生だった。今では思い入れのある美術館の一つだ。

今回はブリヂストン美術館コレクション展─印象派から抽象絵画まで、筆あとが特徴的な作品28点を展示。
デザイン、として見る事もできるだろう。

印象的だった作品は下記。
クレー《
宣伝にも使われている。クレーは素朴な線で描かれた瞑想する天使が有名だろう。
、「ポリフォニー(多声楽。異なる旋律がそれぞれの本分を失うことなく同時に進行していく形式の音楽。)」という音楽の方法論を絵画の世界に取り入れたものだという。
色合いと点が奏でる音、それは容易に想像できる。
何故、島なのだろうか?これは、天井の音楽が具現化した極彩色の音が奏でられている楽園だったのだろうか。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/collection/works/44/

カンディンスキー《二本の線》

カンディンスキー《二本の線
第二次大戦中の厳しい条件の中で描かれていたというこの絵は、それゆえか、見る人を癒すような気がした。
温かみのある淡い緑は見ているとピンク色に輝きだした気がした。
直線と曲線は音楽のようだ。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/collection/works/43/

しかし…
企画展とは別のものがやはり見たくなる。
特にモネ《睡蓮の池》は目玉だろう。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/collection/works/83/
朝焼けを写す水面に浮かぶ睡蓮――
以前の日記にも書いたが、睡蓮は復活の象徴でもある。明け方の命が活動を始めるこの情景は実に相応しい。
【過去日記】睡蓮

ずっと眺めていたくなる。
もうひとつ、気になったのはディオニュソスのコレクションだ。
ギリシャの壺、レリーフそしてモーリス・ドニ《バッカス祭》
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/collection/works/19/
今まで気がつかなかった。一貫した主題があった事に。
またディオニュソスの陶酔への関心が高く、余計に注視してしまう。
ディオニュソスの物語に関しては下記Webサイトで詳細が読める。
非常にわかりやすいのでお薦め。
仮面神-ディオニュソスとペンテウス-
http://p.booklog.jp/book/38314


その後、押上に向かう。
目的はスカイツリーではなく、紙工房でのワークショップだ。
『KAMISM工房』
http://kamismlab.jp/
日本が誇る紙、和紙を使い「伝統技法と創造的なデザインの融合」をテーマにしているという。

そこで櫛引を体験。
今までやった事の無いものだったので、その流水のような文様に惹かれた。
だか、これがなかなか難しい…
職人のレクチャーを受けても、滑らかに勢いよく出来なかったり、文様をどう描くか考え込んでしまい、金の絵の具が乾いてしまった…

櫛引

掲載したのは比較的上手くできた一枚。
失敗したものはコラージュの材料にならないだろうか…と模索中。

商品を作る際に出た端切れを安価で販売もあった。様々な紙が入っていて、気に入ったものを見つける楽しみもあった。

充実した時間を過ごした。

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