PHANTOM OF THE OPERA at the ALBERT HALL
『オペラ座の怪人 25周年記念公演inロンドン』
http://operaza25.jp/
友人に誘われて観に行く。この度はお誘いくださり有難うございました
ガストン・ルルーの怪奇小説をかくも美しく昇華させたのは、このミュージカルだと思う。
もう別れてしまったがこのミュージカルはアンドリュー・ロイド=ウェバーがサラ・ブライトマンのために書いたもの。
それ故に愛が込もっていると思うし、皮肉にも結末が近しいと思った。
記念公演だけに舞台装置が豪華だった。オーケストラピットが舞台中央、2階部分にある構造に驚いた。
映画も舞台も見て結末も分かっているのに、最後のシーンに涙してしまう。
よく『クリスティーンはファントムと別れるべきではなかった』という話を聞くが、私は別れる事が必要だったと思っている。
クリスティーンは確かにファントムへの愛を示したし、ファントムもそれを理解してクリスティーンの幸せを願ってラウルとクリスティーンを帰したと思うから。
今まで自身の芸術の理想を投影し、愛を求めたファントムは、ようやく愛を得て他人を愛し、思いやる事が出来たのだから。
以前観た舞台とは異なる感動は、映画ならではの女優の顔がアップになり、その苦痛に歪んだ表情に感情移入したためかも知れない。
また、映画版のクリスティーンの無表情とは異なるためかも知れない。
下記、ネタバレ
最後のカーテンコールの模様もあった。
そこで素晴らしきサプライズが!
ロンドン公演での歴代ファントム役と、何とサラ・ブライトマンが登場した!
しかもサラ・ブライトマンが歌った!!
やはり貫禄か、そもそも“サラのためのミュージカル”であるためか。
とても力強く心地好い調べだった。
歴代4人のファントム役が代わる代わる歌い、"Sing for me!!"に応えるように高らかに歌うサラ。酔いしれてしまった。