DIALOG IN THE DARK
上司の薦めで『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』に参加した。
http://www.dialoginthedark.com/
『知らなくてもググらないでね』
という上司の言葉を頑なに守り、参加(笑)何となくは理解していたが。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。
アートイベントとして行われることにも驚いた。
視覚障害者がサポートする、という所に、視覚障害を理解するための疑似体験セミナーとは異なる視点であることを感じた。
以前、『暗闇レストラン』が話題になっていたが、それに近しいものだろうか。
完全な暗闇を体験する事も普段の生活ではあまりないので、それも貴重だった。
箱の中や密室に閉じ込められる時は別として。
私は最初不安だった。昔あった、暗闇を恐れる感情が再び噴出しないかという事だった。
しかし、幼少の頃感じる“暗闇に何かが潜む恐怖”であったり“暗所恐怖症”を感じる事は無かった。
人が居たためだろうか。
手探りと白杖を頼りに暗闇の中を8人で進む。
完全な暗闇では“目が慣れる”という事は先ず無い。
何も見えないのだ。
その分、周囲の音、他人の気配にも敏感になる。
手探りで進むと、手に何か触れる。その感触を楽しみ、辺りがどうなっているのかと自然と想像してしまう。
その過程が楽しい。
想像すること。それが普段生活する中にいる時よりも多かったのではないだろうか。
この体験で私が一番変わったと思ったことが、“人とのコミュニケーション”だった。
辺りが見えないので、周囲の人間に声をかけることが自然に出来た。
人に触れられる事が、不思議と不快ではなかった。
普段、視界が確保されていると出来ない事が出来た。
それは“見えない”事がそうさせるのはわかる。しかし、それは何故だろう?
上司が薦めてくれた理由も、解る気がする。
視覚に頼らない分、他の感覚が研ぎ澄まされるのだが、ハリネズミの針のように外へ向かう刃のようにならなかった事が不思議だった。
貴重な経験をした。
以下、Web拍手レス
レス遅れてすみません…
2010年3月13日 16時
2010年4月29日 3時
Web拍手有難うございます