箱の宇宙 ――山崎巖展
JUGEMテーマ:個展
今日は色々イベント行ったりしたが、昇華しきれていないのでギャラリー巡りの感想。いつも通り。
渋谷・珈琲&ギャラリー ウィリアム モリスにて。
DMの箱コラージュに惹かれ、見に行った。
箱という、限られた空間に再現されたものは洗練されたものだった。
その作品に共通するのは、円と球。
その反復に意味があるのかもしれない。
《ワルツ》
そのタイトル通り、3つの反復を強く意識させる。
金属のカゴでできたヒトガタのようなものが3つ並んでいる。
箱の奥には天体図。その星々を結ぶラインがワルツのステップの跡を表しているのではないかと思った。
《無題》
無題と題された作品が多かったが、私が気になったのはやはり《モナ・リザ》をコラージュしたもの。
《モナ・リザ》の顔から胸、手にかけての部分が大きく破かれ、穴となっている。しかし、その向うには《モナ・リザ》がいる。ガラス板の水玉に隔たれていようとも、やはり、《モナ・リザ》は《モナ・リザ》であった。
それを認識させる。
《海の空》
DMになっている作品。
アメリカコゲラのコラージュ。円柱の凹凸は不気味に思えなく、整然として綺麗だった。
カフェも素敵だった。
カフェギャラリーの名前から、アーツ・アンド・クラフツ運動を思い起こさせる。
そしてそのレトロな木の雰囲気に合っている作品群だった。