日本橋・銀座 画廊巡り

白黒イラスト素材【シルエットAC】
JUGEMテーマ:展覧会

怒涛のように過ぎた日々の中で、会期終了間際だった事に気付き、慌てて行く。…この日記を書く時点で会期終了しているのが残念だ。

目次
  • 1. ――Night walker――
    小倉薫 コラージュ展
  • 2. 古賀 郁個展†幻視者の箱庭
  • 3.
    古賀 郁個展†幻視者の箱庭

    銀座・青木画廊にて。
    http://www.aokigallery.jp/

    IFAAで作品を拝見し、気になった方の個展。
    テンペラ絵画とオプジェは懐古趣味的で魔術・錬金術要素が強い。

    啓示
    6枚の翼が生えた黄金の球体からは黄金滴が滴り落ちている。その下にある、横たわる裸婦の上に。その足元にはリンガのような石柱。
    そこからギリシア神話のダナエを思い出す。

    Melancholia 黒い太陽の下で
    赤子が乗っているのはデューラー《メランコリア》に描かれた八面体。
    八面体開かれ、中から泡沫があふれ出している。
    その下は炎に包まれている。まるで煉獄の炎のよう。
    。夢の中には人生観が現れているようだった。
    お話を伺ったところ、これは古賀氏が見た夢の絵だそうだ。

    我々はどこから来て何処へ
    宇宙空間にカバラ密教的な要素、七芒星とDNAの二重螺旋構造に包まれる裸婦。
    人の、命のルーツを模索する絵。…エヴァっぽいと思った。

    ドリアン・グレイ
    オスカー・ワイルドの小説。美少年とその肖像画の醜さは死となっていた。
    その運命から逃れられない事を示唆しながら。

    神に電話する?いいえ私は
    翼のある電話のダイヤル。
    天使が本来"神の御使い、伝令者"である。神からの風聞は今や、こちらから直訴出来るようになったのだろうか。

    2012年カレンダーを購入。コラージュで、オカルト・錬金術色の強いエルンスト『百頭女』のようだった。

    古賀郁氏サイト
    http://ifaa.cc/artist/kk/

  • 4. leaf/poetry ――紙片の狭間へ――
    建石修志展

――Night walker――
小倉薫 コラージュ展

――Night walker――小倉薫 コラージュ展

茅場町・森岡書店にて。
http://moriokashoten.com/

以前、コラージュ教室でご一緒だった方の個展。
とても力強く、素敵な作品をお作りになられていらっしゃった。
引き出しが多く、美術系の造詣もやはり深い印象がある。お会いするのは2年ぶりくらいだった。

作品のタイトルが文学的な印象が多かった。
少しお話した所、今回の個展のテーマは「死/詩/空間(向こう側)」であるという。
下記、そこから想像できるのは、異界であり、あの世だった。

気になった作品。

すべて世は事もなし
神は天に在り、全て世は事もなし――
“GOD’S IN HIS HEAVEN.ALL’S RIGHT WITH THE WORLD"
ブラウニングの有名な詩。春の謳歌、薔薇の花と蝸牛の官能よりも聖書の荘厳な印象が強かった。
何処までも続くのかも知れない中世の城の回廊(今は美術館?)、そこを進む蛇。
蛇を測る/図るようなコンパスが添えられている。
個人的な理由だが過去に見た印象深い夢のヴィジョンに似ていたため、この作品に惹かれた。

誰も望まない結末
屋敷を包み込むように女性の腕が配されている。古いアルバムの表紙の土台には飛沫がついており、まるで飛び散った血のように思えた。
それが『屋敷で起きた不穏な事件』という物語を作る。
ミヒャエル・エンデ『遺産相続ゲーム』を思い出した。

幽閉された愛情
一番惹かれたのは、“中央の繋がった手足”のモティーフだ。
ハンス・ベルメール"La Poupee"の下半身が2つ繋がった球体関節人形のように思えたが、そうではなく、ブロンズ像の左半身の、真っ直ぐ手足を伸ばした部分だった。トリミングの素晴らしさを感じた。

古賀 郁個展†幻視者の箱庭

古賀 郁個展†幻視者の箱庭

銀座・青木画廊にて。
http://www.aokigallery.jp/

IFAAで作品を拝見し、気になった方の個展。
テンペラ絵画とオプジェは懐古趣味的で魔術・錬金術要素が強い。

啓示
6枚の翼が生えた黄金の球体からは黄金滴が滴り落ちている。その下にある、横たわる裸婦の上に。その足元にはリンガのような石柱。
そこからギリシア神話のダナエを思い出す。

Melancholia 黒い太陽の下で
赤子が乗っているのはデューラー《メランコリア》に描かれた八面体。
八面体開かれ、中から泡沫があふれ出している。
その下は炎に包まれている。まるで煉獄の炎のよう。
。夢の中には人生観が現れているようだった。
お話を伺ったところ、これは古賀氏が見た夢の絵だそうだ。

我々はどこから来て何処へ
宇宙空間にカバラ密教的な要素、七芒星とDNAの二重螺旋構造に包まれる裸婦。
人の、命のルーツを模索する絵。…エヴァっぽいと思った。

ドリアン・グレイ
オスカー・ワイルドの小説。美少年とその肖像画の醜さは死となっていた。
その運命から逃れられない事を示唆しながら。

神に電話する?いいえ私は
翼のある電話のダイヤル。
天使が本来"神の御使い、伝令者"である。神からの風聞は今や、こちらから直訴出来るようになったのだろうか。

2012年カレンダーを購入。コラージュで、オカルト・錬金術色の強いエルンスト『百頭女』のようだった。

古賀郁氏サイト
http://ifaa.cc/artist/kk/

leaf/poetry ――紙片の狭間へ――
建石修志展

leaf/poetry ――紙片の狭間へ――建石修志展

終わった展覧会であったが、作品が展示されていた。
雑誌『幻想文学』の表紙を飾る、独特の光のある世界観は、いつも惹かれる。
紙片イカルス
建築学・飛行学はダイダロスを表しているのだろうか。地面近くの沈むような月に、太陽と失墜するイカロスが重なる。
画面中央の眠るようなイカロスは、太陽に近づく夢をみているのだろうか。
秘儀の部屋
鞍を付けた馬と乗馬スタイルの少年。
その馬の首・前足に重なるように浮かび上がる恍惚とした男性像。ケンタウロスの姿だ。
ケンタウロス族長・ケイロンは賢者だという。彼ならどんな秘儀を教えてくれるのだろう?

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