大英博物館 古代ギリシャ展
国立西洋美術館にて。
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
~20011/9/25まで。…って、今日までだった……orz
大英博物館所蔵のギリシャ・ローマコレクションから厳選された彫像、レリーフ、壺絵など135点が展示。
そのほぼすべてが、人間の「身体」を表現したもの。人間の身体の美の極致 ― 古代ギリシャ人々がたどり着いた理想の「美」が一同にあった。
http://www.body2011.com/
来年はロンドン五輪。その辺りとも関連があると思う。
オリンピックは古代のオリュンピア大祭典競――オリンポス12神に捧げられたものが由来である。
関連するようなオリンポス12神の彫刻、体育競技場にまつわるものが多かった。
参考:Catalogue of Gods
http://www.h6.dion.ne.jp/~em-em/page098.html
そしてポリスの人々の日用の姿を描いたものも。
理想の「美」――神話の神々に表現された肉体はゼウスなど男性的なものは筋骨隆々、アフロディテはど女性は丸みがあり、美しい。それ以外に中性的な表現がされたディオニュソスなど。
時代や価値観とともにされた身体の「美」の追及があった。
古代ローマ時代の古代人の肖像も彫られていた。哲学の祖・ソクラテスやプラトンはその提唱した哲学からイメージされた像で、その人物らしさを表現した。
犯罪捜査の一環でプロファイリングによる人物のデコパージュや実際に頭部像の作成をする話を聞いたことがあるが、古代それに近いことは行われていた。
この展覧会の日本初公開の《円盤投げ(ディスコボロス)》
これはローマ時代のもので、古代ギリシアの模造品(彫刻家ミュロンのオリジナルではないという意味で)だが、魅力的だ。
身体が生み出す記録だけでなく、その身体の筋肉のバランス、美しさがあった。体を曲げた具合、重心のかかった足の筋肉のふくらみと力強さ。
人間の身体の鍛錬の極みと、人間観察の極みだ。
絵を描く資料としても、この展覧会は見ておくべきだと思っていた。見ごたえがあった。
会場の最後に、この展覧会に合わせたガチャガチャが販売されていた。
会場で気になっていたスフィンクスが欲しいと思って、願掛けしながら回す――
一発で当たってしまった。実に収穫のある展覧会であった。
ギリシア神話繋がりで別話題。
11月にギリシア神話を題材にした映画が公開される。
『インモータルズ 神々の戦い』
http://immortals.jp/
私のお気に入り映画『ザ・セル』『落下の王国』のターセム監督の作品。
製作会社は『300』との事なので、期待値が高い。
物語はオリンポス12神とティターン神族の戦いと英雄たちが活躍するものらしい。
リメイク版『タイタンの戦い』よりもアーティスティックであろうな…
予告編を見るだけでも、映像美に圧倒されてしまう。
誇張されているが細かい装飾が古代ギリシア時代の装飾を活かしているので、リアリティを感じる。
先日、劇場前売券を購入。特典つき。
金色に輝くストラップ。
魔除けになる『イービルアイ』と物語のキーアイテム『エピロスの弓』がついている。
やはり私はギリシア神話と英雄譚が好きだ。